2020.9.8 哲学カフェ@オンライン「私らしさって何だろう」を開催しました

こんにちは!ねこたのこばてぃです!


今月も哲学カフェ『哲学を履いたネコ』はオンラインでの開催となりました。今回の参加者は過去最大のなんと11名!


■テーマは「私らしさ」

「私らしさ」とか「自分らしく」という言葉は、個人的に最近耳にすることが多くなったような気がします。教育現場でも「自分らしさを発揮できるように」、「自分らしさを大切に」といった言葉を見かけるようになり、子どもの頃から育むべき大切なものなんだろうと、何となくは感じています。


しかし、それはいったいどういう状態のことを言うのかはっきりと定義はされていません。


2016年に芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの『コンビニ人間』でも、今回のテーマについて書かれています。誰かの真似をしたり、指示を受けたり、マニュアルがあって生きていく…そこに「私らしさ」はあるのか?それが「私らしさ」であってはいけないのか?


今回は、そんな人類の永続的なテーマの代名詞について深めていきました。


アイスブレイクでは普段皆さんが聞く「らしさ」にフォーカスに焦点をあてて、それぞれがまずはご紹介。男らしい、あなたらしい、子どもらしい…いろんな「らしさ」があります。



■「私らしさ」は「自分から」or「他者から」生まれるもの?

対話の時間では、まずは「らしさって何か?」という話から始まりました。

・誰が決めるものか?

・他者から見た表面的な部分、内面的な部分?

・自分が見せたいイメージ?

・自分が見せているイメージと、他者に見えているイメージにズレがある?

・他者との関係性で変わるもの?

・顔?仮面?

・時間の経過によって変わる流動的なもの?

・他者との関係、自分のイメージ…全部含めて「私らしさ」だから単一ものはない?


「私らしさ」が生まれる原点はどこなのか、また時間軸や関わる人・場によっても変わっていく…前半はそんな流動性を感じるような話になっていきました。

■求められたり、評価されたりする「私らしさ」

後半では、個人から他者、社会の在り方へと視点がどんどん広がっていきます。

・今は私らしさ至上主義の時代。

・求められる「私らしさ」にも良し悪しがある、評価される。

・「私らしさ」にフォーマットがある?

・世代で求められものは変わるもの?

・楽しいことや趣味やしたいことが私らしさ?


個性が求められる社会ではありますが、その一方で「私らしさ」に良し悪しをつける風潮もあります。その評価されているものは、能力なのか、人格なのか、好き・嫌いの話なのか…



■そして感想シェアへ

今回はこれまでの哲学を履いたネコの中でも、特に「?」が残るテーマになりました。


参加した皆さんからも多かったのが、「結局よく分からなかった」「これからも考えていきたい(だけど本音は、考えていないほうが楽)」という感想です。


もちろんその分からなさ感も哲学対話の醍醐味なので、ここで得たもの持ち帰って、モヤモヤして、また誰かと対話する…なんてことができたら面白いんだろうなと思います。


対話をすることは、私らしさが見つかるヒントになるのか、それともより迷宮にはまっていくものなのか。その可能性を探っていきたいですね。



■次回はwithコロナ企画第4弾

来月の哲学カフェは、またまたオンラインで10月6日(火)19:00~21:00を予定しています。

テーマは「新型コロナウイルスによって得たもの、失ったもの」です。


ぜひお楽しみに♪

生き方工房necota

福島県郡山市で活動している 生き方工房necotaのホームページです。 若者が日々の暮らしのなかで 自分自身の「好き」の気持ちをベースに 創造的に生きていける社会を目指し活動しています。

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